独立行政法人 国立病院機構 村山医療センター

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2022年看護の日を開催しました

『看護の日』イベント開催︕
テーマ【骨粗鬆症の早期発見と骨折予防のために~できることから始めてみよう~】
「看護の日」ナイチンゲール生誕を記念したイベントを、5月14日(土)に開催しました。


当院では毎年病院を⾶び出して「看護の⽇のイベント」を開催していましたが、この2~3年はコロナ禍でイベント開催は見送られてきました。今年はコロナウイルス感染状況がやや落ち着いている時期であったため、『骨粗鬆症』に着⽬し「骨粗鬆症の早期発見と骨折予防について、今からできることは何か」をテーマに、イベントを企画し開催しました。
「骨粗鬆症」は、40歳を過ぎると骨の量が減少して骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。初期段階では⾃覚症状がほとんどないため、⽣活で困ることもほとんどありません。しかし症状が進行すると、『いつの間にか骨折』のように動けなくなることも少なくありません・・・。

「看護の日のイベント」当日はあいにくの雨模様でしたが、93名の方のご参加をいただきました。早朝からイベントを待ち望んでいた方にご来場いただき、地域の皆様に寄り添った形で実施できていたのではないかと改めて実感いたしました。
外来待合室を利用したイベント会場では、骨密度測定器を2台準備して密を避けるため、更にお待たせしないような工夫や対応をいたしました。
骨密度測定ブースでは、検査技師が転倒予防に留意しながら測定し、測定結果をカラー印刷で即時プリントアウトしました。プリントをお渡ししながら、骨粗鬆症マネージャーが結果のご説明をその場でいたしました。皆様から「すぐに詳しく結果の説明を受けられて良かった」とご感想をいただきました。
骨密度測定結果の説明・確認後には、骨粗鬆症の疑問や不安について、医師・骨粗鬆症マネージャーが直接お答えするブースへ積極的にご参加いただく姿も印象的でした。医師や骨粗鬆症マネージャーからは、骨密度の評価を説明し、自覚と予防の大切さを説明されていました。参加者の皆様の骨粗鬆症に関する意識の高さを感じました。

骨粗鬆症予防に大切なことは、バランスの良い食事と適度な運動です。栄養管理士による栄養相談ブースでは、骨粗鬆症予防に必要な栄養についての説明があり、食品サンプルを使っての具体的な説明も好評でした。参加者より、「骨を強くするための食事についてやメニュー等わからなかったことを沢山学べて良かったです」と笑顔で話されていたことがとても印象深かったです。
また骨を強くするためには、適度な運動が重要です。理学療法士による簡単な運動方法のレクチャーは安全を考慮して椅子に座りながらできる体操を中心に楽しく実施しました。参加していただいた皆様が、楽しんで体操を行ったり、骨折予防のための取り組みについて理解を深めていただきました。

お楽しみの一つとしてスタンプラリー形式とし、全てのブースを大勢の方に回って体験していただきました。参加者へは食品サンプルや手指衛生商品などすてきな景品を準備し、スタンプの数で景品をお持ち帰りいただきました。お子さんにも楽しんでイベント参加をしていただけたようです。

当院の骨粗鬆症マネージャーの活動も、コロナ禍で限られていましたが、今回のイベントを通して、地域の皆様に骨粗鬆症予防や注意点・日常生活の中でできる体操など直接お話しできる機会を持てたことは大きな励みとなりました。

日本は世界でもトップクラスの長寿国ですが、健康で自立した生活を送れる期間を表す「健康寿命」を伸ばすことへの関心が近年高まっています。骨は私たちの体や日常生活を支える大きな役割を持っています。骨を健康に保つために骨粗鬆症を予防して、「健康寿命」を伸ばしていきたいものです。
骨粗鬆症について、不安なことや疑問等がございましたら当院の骨粗鬆症外来の受診をお勧めします。


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