独立行政法人 国立病院機構 村山医療センター

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病院における新型コロナウイルス感染症の現状について


2020年より始まった新型コロナウイルス感染症の流行について、2023年5月8日に感染症法上の位置付けが5類感染症に移行したことで、転換点を迎え、社会的な制限・制約が大きく緩和され、コロナ前の生活を取り戻してきている状況となっています。
当院を含む医療機関においても、社会情勢をふまえ入院患者さんへの面会制限を緩和する等の対応を実施しているところです。
その一方、当院では5月8日以降、病棟において2度のクラスターを経験しており、対策は実施していても、5月8日以前と比べ院内で感染が拡がりやすい状況となっています。
新型コロナウイルス感染症の特徴の一つとして、感染力の強さがあります。一人の感染が判明した時点ですでにその他複数の人が感染している場合もあり、感染が拡がるスピードがとても速いです。様々な制限を緩和することで、感染者が一定程度増えることは当然であり、許容すべきことだと考えます。しかし、病棟内で多くの感染者が出ると影響は大きくなります。職員が感染し欠勤者が増えれば、正常な病棟運営に支障を来しているのが現状です。患者さんも含め感染者が増えれば、感染者以外の患者さんも含め入退院や手術・リハビリなどの診療、活動に制限をかけざるを得なくなり、患者さんにご負担やご迷惑をおかけすることとなります。職員は日々感染対策をしながら勤務にあたっておりますが、すべてのルートからの感染を防ぐことはできません。また、多くの感染者が軽症で経過しますが、なかには、中等症や重症化する場合もあり、引き続き注意が必要な感染症であることは間違いありません。
おそらく当院だけでなく、多くの医療機関や施設等で似たような状況になっているのではないかと思います。
よく言われることではありますが、5類感染症になったことでウイルス自体が変化した訳ではありません。以前のように過度な自粛をする必要はないと思います。しかし、基本的な感染対策である、院内でのマスク着用や手洗い・手指消毒、面会ルールの順守、日頃からの体調管理や感染対策等について改めてご協力をお願いいたします。
以上のような状況が病院の現状です。可能な限り患者さんの不利益につながらないよう診療を継続してまいりますが、職員はもちろんのこと、患者さんやご家族の協力が必要不可欠となります。何卒現状についてご理解いただき、ご協力をよろしくお願いいたします。

令和5年8月14日
村山医療センター 院長

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