独立行政法人 国立病院機構 村山医療センター

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トピック

新病棟開設のご挨拶


院長  朝妻孝仁


ohama  かねてより建設中の新病棟が本年3月8日に 完成し、3月21日には入院中の患者さんが旧病 棟から無事に引っ越ししました。当日は255名 の患者さんが入院していましたが、午前8時半 頃より職員が総出で引っ越し作業を行なった結 果、予定より早く、11時過ぎには引っ越しを 完了しました。入院中の患者の皆様には多大な るご協力頂いたことをこの場を借りて、御礼申 し上げます。

 さて新病棟の構成は地上6階建てで、総病床数は従来と変わらず303床です。1階(第1病棟)は回復期リハビリ病棟、2階(第2病棟)が骨運動器疾患病棟、3階(第3病棟)が地域包括ケア病棟で、4階から6階(第4〜6病棟)が一般病棟です。第6病棟にはHCU4床を併設しています。  新病棟の特徴は脊髄損傷や脳血管障害の患者さんが、快適にリハビリテーションを行うことができるように配慮した点です。すなわち車椅子、あるいは歩行器での移動がスムースに行えるよう、廊下の幅を従来の2.5mから4.7mと大幅に広げ、トイレ、浴室、およびベッド周囲にも十分なスペースがあるように設計しました。また、主に脊髄損傷の患者さんが入院する第2病棟の4人床には各病室に特別な空調装置を設置し、快適な入院生活を送っていただけるよう工夫しました。個室の数も従来は 19室であったのに対して、新病棟では63室と大幅に増やしました。


各階のデイルームは多くの患者さん、 ご家族がくつろげるように十分な空間を 確保しました。特に、回復期リハビリ病 棟(第1病棟)のデイルームは最も広く、 すべての患者さんが車椅子で集まり、食事を摂ることが可能です。

 

 

さらに1階には収容人員140名 の地域医療研修室が完成しまし たので、各種セミナー等の開催 が可能となります。当院では毎 年、10月に市民総合センターで “市民公開講座”を開催し、市 民の皆様にご参加いただいてき ましたが、本年からは当院の地 域医療研修室での開催が可能と なります。




 当院は1941年に開設以来、骨運動器疾患、すなわち整形外科、およびリハビリテーション科を中心として診療を行ってきました。手術件数が全国で1,2位を誇っている脊椎・脊髄外科に加えて、最近では下肢関節(膝関節、股関節)、および上肢(手、肘関節)の分野でも実績を伸ばしています。骨運動器疾患では準ナショナルセンター的な当院に相応しい病棟ができたと、自負しています。 新病棟完成を期に、「患者さんの視点に立ち、良質で高度な医療を提供します。」という理念のもと、診療内容の充実、サービス向上に向けて、職員一同、さらに努力していきたいと思います。今後とも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。


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