独立行政法人 国立病院機構 村山医療センター

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新型コロナウィルスに対するワクチン優先接種がはじまりました

3月11日より医療従事者らへのワクチン優先接種がはじまりました。当院では引き続き、村山モデルの接種シミユレーションを行いました。

村山モデルについて

2月20日土曜日に新型コロナワクチン接種が村山医療センターで始まりました。今回は先行接種であり、調査に参加してもいいという同意を得られた職員の中から60名に接種が行われました。接種の状況がマスコミによって報道されそのユニークな施行方法について複数の方から問い合わせがあったので報告させていただきます。

さて、武蔵村山市の人口は7万人を超えます。武蔵村山病院、村山医療センター、医師会の三つで行うことになると、少なくとも2万人が当院にてワクチンの接種が必要になります。
6か月でこのすべての市民に接種するとなると、
20000(人)÷6(か月)=3333(人)
村山医療センターでは土曜日と日曜日に接種を行う予定ですので月に8日行うとして
3333(人)÷8(日)=416.666・・・(人)
土曜日、日曜日の一日に400人以上に注射することが要求されるのです。

村山モデルをシミュレーション

今回は30名を1グループとして2グループに接種が行われました。これは今後予定される優先接種や市内の方々など多くの方に安全で効率よく行うためのシミユレーションでした。

来院された接種者から順番にスクリーンに向かって後方から椅子に座って準備してもらいます。間隔をあけて密にならないよう座ってもらいます。

30人が着席した後、ワクチン接種の説明ビデオを見てもらってから医師と看護師が①から②、③へと順番に問診票を確認し注射していきます。注射された方はそのまま椅子に座って待機していただき、15分後(アレルギー体質の方などは30分になります)退室となります。30名に接種を行ったスタッフ(医師と看護師2名)は注射後の観察役のスタッフ(看護師と事務職員)を残して隣の会場で待つ30名の接種希望者のもとにまいります。実際には上記の会場が院内に4か所設定され、時間差をおいて各会場で接種がおこなわれますので1時間に120名程度が注射を受けることが可能になります。午前中2時間で240人、午後にも2時間行えば480人が接種可能ということになります。

この村山モデルの利点は

  • 1.接種された人が移動しないですむ
  • 2.時間の短縮になる
  • 3.スタッフが少なくてすむ

問題点は接種する人がかがんで注射するため腰が痛くなることです。

後ろの人から摂取することが重要です(接種前の緊張している方が他の人が受ける目の前の注射のシーンを見なくてもいいことになります)。

より多くの方に安全に、なおかつ効率よく接種を受けていただくために施行錯誤しております。もちろんこの村山モデルは完璧とは考えていません。今後も検討、改変されていくことと思います。大事なのはいかに多くの方がワクチン摂取により免疫をつけていけるかです。

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