独立行政法人 国立病院機構 村山医療センター

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トピック

急性期頚髄損傷患者の治療 ~より広範囲からの受け入れ~


2021年8月5日、村山医療センターにおいて急性期頚髄損傷患者について静岡県より防災ヘリを使用した患者搬送を行いました。

海難事故による頚髄損傷の疑われた患者が発生したとの報せを受け、すぐさま患者を受け入れるべく準備を始めました。当院で行われている治験への組み入れの可能性があると静岡の病院からの紹介です。頚髄損傷患者は早期に繊細な治療、看護が必要となることからヘリによる搬送が検討されましたが、天候や着陸地点の調整のためようやく8月5日、調布飛行場への搬送が決定しました。前日に当院、整形外科 清水俊志医師を静岡県へ派遣し搬送患者の安全と治療体制を確保したうえで搬送を行うこととしました。

8時30分 静岡を飛び立つ

一路東京へ(清水俊志医師 撮影)

8時30分に清水医師とともに静岡県を飛び立ち、着陸ポイントとなる調布飛行場には谷戸院長、髙瀬看護師および調整員が待機し9時に到着したヘリを迎えました。患者の受け入れのため谷戸院長、髙瀬看護師の指示のもと、東京消防庁救急隊が速やかに患者を搬送し、救急車で村山医療センターへ搬送し30分程度で病院へ到着しました。

9時 調布飛行場に到着

着陸ポイント横で待機

患者さんをストレッチャーに移動

救急車で村山医療センターへ、調布飛行場から30分で到着

同日、緊急手術

同日、緊急手術が施行され術前はまったく動きのなかった下肢が、手術直後から筋力の回復が見られています。村山医療センターにおいては急性期から慢性期まで頚髄損傷患者に対応しています。今回の事例においてはヘリ搬送等における必要性、頚髄損傷の適切な治療を行うことの重要性が再認識される事となりました。

最後に、静岡の病院のみなさま、静岡県災害ヘリのみなさま、東京消防庁のみなさま、多大なるご協力をいただきまことにありがとうございました。

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