独立行政法人 国立病院機構 村山医療センター

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リハビリテーション科とは


障害を克服する戦略

リハビリ

 近年の脳科学を中心とした医学の進歩に伴い、リハビリテーション医学も多くの人々の関心を集めるようになりました。通常の診療科が疾病を治療の対象とすることに対して、リハビリテーション医学では障害を対象と捉え、それをいかに克服するかという戦略を立てる作業が行われます。障害に至った過程を正すのではなく、そこからいかに日常生活を取り戻すかが治療の主眼となります。このことは、リハビリテーションが“再び適応する”という意味の言葉を語源としていることからもお分かりになるかもしれません。疾病にはそれを起こすに至った病因があり、そのために病理的な変化が起き、そして最終的に病気が発現するというメカニズムがあります。これらのメカニズムに応じた治療法が選択されるのは、骨折などを例にとると分かりやすいかもしれません。転倒などの外因が骨に加わり(病因)、骨が折れて(病理)、痛みや腫れが出現する(発現)という状態です。痛みや腫れには痛み止めなどで対処しますし、骨折そのものには整復(手術)が行われますし、転倒などには転倒予防体操などが行われます。

では、障害の場合ではどうでしょう?

リハビリ

リハビリテーション医学の立場では、少々古い分類になりますが、障害を機能障害・能力低下・社会的不利の三相に分けて考えます。脳卒中による片麻痺を例にとりましょう。片麻痺とは、体の半分が言うことを聞かなくなった状態です。片麻痺という機能障害により歩行などの能力が低下し、そのために仕事や遊びに行くなどの社会的な行動に不利が生じます。これらの障害像を明らかとし、それらに対して様々な方法を駆使して立ち向かうのがリハビリテーション医学なのです。


充実した施設と専門医療

リハビリ

 村山医療センターには、発症から一定の期間集中的にリハビリテーションを施行することのできる回復期病床40床、脊髄損傷の患者を専門的に受け入れる脊髄損傷病床80床、主に骨関節疾患の術後の患者が対象となる亜急性期病床32床があり、特に脳卒中と脊髄損傷、そして骨関節疾患のリハビリテーションに力を入れています。

 しかし、リハビリテーション医学の扱う疾患は多岐に渡ります。既に述べたように、障害を引き起こすあらゆる疾患を対象とするためです。上に挙げた疾患はもちろん、切断や心筋梗塞、呼吸障害など、例を挙げればキリがありませんが、いかなる疾患に起因する障害であれ、我々は可能な限り対応いたします。

 当院で実施可能な専門的な検査に、筋電図検査、嚥下造影検査、嚥下内視鏡検査、尿流動態検査があります。一般的な診察だけでなくこれらを組み合わせることで、より正確な障害像の把握に努めております。

  また、脳卒中後の痙縮などへのボトックス注射や、IVES(随意運動介助型電気刺激装置)を用いた訓練などの新しい治療も行っております。必要な方には装具外来での義肢・義足や装具などの相談も承っておりますし、車椅子外来での車椅子作製も行っております。

 

リハビリテーション科の特色

リハビリ

当院では、回復期リハビリ病棟(脳卒中、頭部外傷、神経・筋疾患のリハビリが中心)、脊髄損傷専門病棟、整形外科病棟(骨折、関節リウマチ、頚椎・腰椎の疾患が中心)(うち亜急性期病床32床)などを有しており、それぞれの患者様に合わせた「オーダーメイド」のリハビリテーションを行っております。

一般的なリハビリテーションに加えて、専門的な評価・治療を行っています。


装具外来(専門外来)

植村医師 倉片医師 鈴木医師
毎週月曜日13時 ~

装具外来の診察は予約制となっております。 予約専用ダイヤルに電話してください。
・042-561-0965 又は 042-561-1698
・受付時間 13時から17時(月曜日~金曜日)

施設基準

  • 脳血管疾患等リハビリテーション(I)
  •        
  • 運動器リハビリテーション(I)
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  • 呼吸器リハビリテーション(I)
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  • 回復期リハビリテーション病棟入院料1
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  • 休日リハビリテーション提供体制加算
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  • リハビリテーション充実加算
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  • 亜急性期入院医療管理料
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  • リハビリテーション提供体制加算
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リハビリテーション科医師4名、理学療法士28名、作業療法士16名、言語聴覚士4名



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