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抗体値を知りましょう


医局秘書アルーナの報告

抗体値とは 抗体値レポート 当院では新型コロナワクチンの副反応について、様々な方向から検討を加え、報告してまいりました。今回は、抗体値(S蛋白抗体)の変化についてのレポートです。

今も世界中で猛威を奮う新型コロナウイルスです。戦うのに最も適した方法はワクチン接種です。できるだけ多くの人間が早くワクチンを接種する必要があります。ではワクチンを接種したら安全なのでしょうか。ワクチンを接種するとウイルスと戦うための抗体が体の中で産生されます。この抗体の量を数値で表したものが抗体値です。当院では先行接種を行った200名以上の職員の抗体値を経時的に測定してきましたので報告させていただきます。

抗体値の変化

抗体値の変化1のグラフをご覧ください。これは箱ひげ図を用いて1回目ワクチン接種後、2回目接種後、2回目接種後3か月の3回の抗体値を示したものです。
箱の部分に多くの方の抗体値が集積していることになります。これでみると1回目の接種ではほとんどの人が抗体値は上がっていません。しかし2回目接種後に抗体値は急激に上昇しています。
さらに3か月後にはかなり下がってしまっているように見えます。抗体値とは 抗体値レポート

3か月で抗体値が下がってしまうのではワクチンの効果が心配になります。では抗体値の変化2のグラフをご覧ください。これは縦軸を変化させ、拡大したものです。 

一般的に新型コロナウイルスに感染した人の抗体値は100程度とされているので図の緑色点線がひとつの目安になるでしょう。これで見ると3か月の時点でも多くの方が新型コロナウイルスの感染歴のある方よりも高濃度の抗体を持っていることがわかります。

箱の中の横線は中央値(データの真ん中の値)を示しています。中央値の変化を追ってみると2回目接種後に2200ぐらい、3か月後に950ぐらいで半分になっています。

今後どのように減少していくかはこの先の研究が必要になります。3か月間で抗体価の減弱が 1/2倍ごとに進んで行ったと仮定すると、6か月目で500、9か月目で250、12か月目で125となりますが、それでも感染歴のある方と同等レベルの抗体値が保たれるのではないでしょうか。一方でアメリカではワクチン接種後8か月以降で基礎疾患のある人や医療従事者は3回目の接種を開始するという話も出ています。当院でも3か月の時点で抗体値が二桁になった職員も数名(約1%)いるのは事実です。さらに抗体値が低くなれば3回目の接種を検討する必要性は出てくるでしょう。

最後のグラフ抗体値の変化3は横軸にワクチン接種から検査日までの日数を反映させたものです。これを見ても抗体値は緩やかに低下していくことがよくわかります。

抗体値とは 抗体値レポート
抗体値とは 抗体値レポートこれまでは先行接種に参加した当院の職員で抗体値の変化を測定してきました。自分がどのくらいの抗体値を持っているのかを知っておくことも有用です。希望者にはホームページから抗体値検査の採血をうけられるよう予約するシステムを作成していますのでもう少しお待ちください。

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